会長挨拶


第79回日本消化器外科学会総会
会長 永野 浩昭
山口大学大学院医学系研究科 消化器・腫瘍外科学講座 教授

第79回日本消化器外科学会総会の開催にあたって

 このたび,第79回日本消化器外科学会総会会長を拝命し,2024年7月17日(水),18日(木),19日(金)に山口県下関市において学術集会を開催させていただくこととなりました.本総会を山口大学が主催いたしますのは,故石上浩一先生が第23回総会(1984年宇部市),岡正朗先生が第65回総会(2010年下関市)についで,3回目となります.歴史と伝統ある本学会総会を山口大学が担当させていただくことを大変光栄に存じますし,その重責に身の引き締まる思いでおります.まずは,このような貴重な機会をお与えいただいた消化器外科学会会員の皆様に心より感謝申し上げます.
 さて,今回の総会のテーマは「つどい,つむぐ」(集い,紡ぐ)といたしました.まず私たちはCOVID-19による社会環境の劇変により,学会で会うこともできなくなり,お互いの想いを伝えることや語り合うことすら満足にできませんでした.ようやく社会はCOVID-19前の状況へともどりつつあり,2024年の第79回総会開催時には,会員一同が山口県下関市に“集う”ことができそうです.そして,“集う”ことができた私たちは,これからの消化器科学の発展のために,未来への「言葉」を“紡ぎ”,夢への「熱い心」を“紡ぎ”,そして,約20000人の会員を擁する消化器外科学会のすべての会員が協調し挑戦をし続ける「想い」を“紡い”でいきたいと思います.そんな決意,覚悟そして願いをこのテーマの中に込めました.
 山口県下関市は,山口県の西部に位置し,関門海峡に面しているエリアです.高杉晋作の終焉の地であり,「巌流島」や「壇ノ浦」など歴史の大舞台でもあり,明治維新のゆかりの地としても有名です.また,全長1780mで日本屈指の長さを誇る「角島大橋」は人気のフォトスポット,そして,コバルトブルーの海が絶景の景勝地です.中国地方最大級の水族館である「下関市立しものせき水族館・海響館」と新鮮な海産物がリーズナブルに食べられる「唐戸市場」は,総会会場のすぐそばにあります.自然と文化に恵まれた海峡と歴史のまち下関.教室員,同門会員をあげて,2024年の第79回消化器外科学会総会が心に残る学会となりますよう誠心誠意準備をしてまいります.
 会員の皆様の一人でも多くのご参加を,心よりお待ち申し上げております.何卒よろしくお願い申し上げます.

第79回日本消化器外科学会総会 会長
永野 浩昭
山口大学大学院医学系研究科 消化器・腫瘍外科学講座 教授